大阪支部
大阪支部はピア・サポートをすすめたい先生方を応援します!!
大阪支部長 菱田準子
(日本ピア・サポート学会常任理事 研修委員長)
日本ピア・サポート学会は2002年12月に研究会として誕生し2005年10月に学会となった、まだ新しい学術研究団体です。そして、大阪支部は2010年に大阪を中心とする関西圏の会員のみなさんとともに、活動を始めてきたところです。この度、大阪支部のホームページを開設しさらなるピア・サポートをすすめたい先生方を応援したいと思っています。
さて、2012年の夏の暑さを吹っ飛ばしてくれたロンドンオリンピック。日本のメダルの獲得数は過去最多。メダリストの口からは、応援してくれた方々への感謝の言葉が溢れでました。誰もが心を打たれ、素晴らしいと感動したことでしょう。また、「康介さんを手ぶらで返すわけにはいかない」と語った競泳選手たちが、メドレーリレーで銀メダルを獲得。チームメイトを思いやる心が、互いのつながりを更に強め、今まで以上のパワーを生み出したのではないでしょうか。「苦難は成長の素」だと実感し、「苦難を支える人の力」「苦難を乗り越えるつながりの力」を想像したオリンピックでもありました。
一方、“いじめ問題”による自殺が社会問題となり、文部科学省は専門機関を設置するとともに、警察との連携を打ち出しています。私たちはいじめ問題は子どもたちのつながり・きずな・思いやりの心と具体的な行動を獲得するなかで、子どもたち自身が解決していく力を育成することが大切な教育活動であると思っています。苦難や課題はマイナスではなく、「苦難は成長の素」であり、その「苦難を支える人」を生み出し、「苦難を乗り越える仲間のつながり」を作るピア・サポートは、まさにいじめ問題を解決し、グローバルな社会の担い手となる子どもを育てていく教育活動であります。
日本ピア・サポート学会大阪支部は、指導者が習得すべき知識やスキルをはじめ、具体的なピア・サポート活動のすすめ方を学び合うことができるように、ワークショップ(研修)を企画したり、会員同士のつながりを作ったりして、まさにピア・サポートの関係を大切にした支部活動を実施したいと思っています。
日本ピア・サポート学会の会員であれば、誰でもスタッフとしてかかわっていただくことができます。是非、私たちと一緒に子どもたちの幸せのために歩んでいきましょう。