大阪支部主催「協同学習入門ワークショップ」報告
5月11日(日)に中京大学教授の杉江修治先生にお越しいただき、基本的な協同学習について学ぶワークショップを行いました。
杉江先生は「協同学習はグループ学習と同義ではなく、協同の考え方に沿った学級経営の上で進められる学習が協同学習である」、「学習者には①仲間を高めるための援助に努める責任、②仲間の援助にこたえる責任の2つがある」と語られました。ピア・サポートで大切にしている考え方と同じであると実感した次第です。授業を通してもピア・サポートをしていくという視点にたって、具体的にどのように授業を創造していくのか示唆に富んだご指導をいただきました。杉江先生に感謝申しあげます。
岡山からも多数参加していただき、充実した学びの場となりました。参加いただいた先生方ありがとうございました。参加された先生方の感想をご紹介させていただき、ワークショップの学びを共有できれば幸いです。
感 想
小学校教員
◇協同学習ときいて、どうしてもペアやグループ学習で互いに交流し合うことが、頭にうかんできました。けれども、今日の研修で「今日の授業で自分はどう変われるのか」という学習に臨む姿勢を一人一人がもつことを求めていくことだと感じました。それを達成するための課題の明確化であり、ペアやグループなのだと思いました。協同学習をすることで社会に出て役に立つそんな子どもを育てていきたいです。
◇日ごろ私たちが子どもたちにどれだけ教え込んでいたのかが実感できました。子どもたちが学び合う中で、生涯を通して学んでいくことの楽しさをわかってもらえたらいいな・・・と思いました。ありがとうございました。
◇本日はありがとうございました。ピア・サポート活動を学び、日々の活動で実践するにあたり、教科学習での活動の計画をすすめるにあたり、今回参加しました。明日からの授業に即取り入れたい考え方、そして、しっかり時間をかけての教材研究に盛り込みたい手法等、大変有意義な時間でした。また、ピアにしても、協同学習にしても学んだことを元に、自分なりのとらえ方、実践でいいのだという点がとても励みになりました。
◇先生の話を聞かせていただいて、課題を明確にすることの大切さや学びの時間や単元見通しなどの準備ができることを知ることができました。体育では協同をしたことがあったのですが、社会科で挑戦しようとしていたのですが、上手くできず、試行錯誤していました。今日のお話をヒントに、課題の明確にすることからはじめていこうと思います。
◇昼から参加させていただきましたが、いろいろな先生方の意見を聞かせていただき参考になりました。形から入るより目標の共有化ということが心に残りました。しんどい学校でも教職員が目標を共有できると楽しくなるだろうと思いました。ありがとうございました。
◇協同学習について初めて研修を受けました。少しどんな感じかわかりました。又、自分の授業もふり返ることもできました。特に課題の明確については、明日からよく考えてまずやっていこうと思います。子どもたちや若い先生方を見ていると、学び方がわからないのだなあと感じることが多く、学ぶ力を育む授業がしたいと思っていましたが、この協同学習はとても必要であると確信しました。教材研究の視点も今日の研修で参考になりました。ありがとうございました。ピア・サポートとのコラボでがんばりたいです。
◇協同学習が競争ではなく一人一人を高めていく学習であることがよくわかりました。「課題解決志向集団」という言葉も心に残りました。子どもたちのよりよく成長したいという気持ちを大切に高め合う集団作りに生かしていきます。学びの多い研修会をありがとうございました。
◇協同学習について、具体的な実践ビデオを見ながらグループでの意見交流をしたり、杉江先生からの現場の様子を交えながらの解説を聞いたりする中で、理解を深めることができました。学力をつけ自己肯定的が高まっていくこともとても納得がいった。これからの自身の実践へとつなげていきたいと思う。今日、企画をはじめお世話下さった皆様、本当にありがとうございました。
◇協同学習について、くわしく教えていただきスッキリしました。協同学習で大切にしたいこと、ピアで大切にしたいこと、その他のことも、つまるところ同じだと感じることが多くあり、共通していると感じた部分を大切にして、明日からまた頑張りたいと思えました
◇今、勤務している学校では学習形態の工夫の中に協同学習という言葉が入っています。「協同学習って」といつも思っていました。グループ学習=協同学習とは思っていなかったからです。この研修会に参加させていただいてよくわかりました。課題の明確化から始めていきたいと思います。運動会に向けて取り組みが始まったのでやってみたいと思います。ありがとうございました。
◇ずっと学びたかった協同学習の研修に参加できてうれしかったです。午前中のバスケットボールのDVDを見た時には自分自身が普段している授業の流れとあまり変わらず、ぴん!とこなかったのですが、杉江先生のお話を聞かせていただき課題を明確にすることが第一歩ということがわかりました。「課題に対してまとめがある」ということはわかっていたのですが「~について考えよう」「~について調べよう」という課題を使っているなあと反省です。具体に行動につながる課題の設定をこころがけようと思います。今日はどうもありがとうございました。
◇2つの実践DVDとも、全員参加型の落ち着いた授業で驚きの連続でした。協同学習を進めることで子どもたちが達成感を味わい、学習意欲がわいてくるのだと思いました。そのため、教師は事前の教材研究で取り組めるようなしかけを考えなければいけないのだとわかりました。まず、明日からは授業中の課題を詳しく明確に言葉で子どもたちに伝えられるよう準備していきたいと思います。ありがとうございました。
◇身近に協同学習をされている先生がいて「真似できない!」と思っていましたが、「協同学習は手法ではなく考え方である」という部分がストンと落ちました。「認め合い、高め合う」子どもたちにしようと思えば、自ずと協同学習のスタイルになるのだと思いました。発想の転換です。形から入るので失敗するのだと思います。「目標の共有化」が大切なのはそうゆうことなのだと納得しました。このような授業にしようと思えば、正直、教材研究が大変で今まで通りの授業が変えられないのだと思います。「課題の明確化」から入るとやりやすいというのは、非常にやってみようと思えるアドバイスでした。ありがとうございました。
◇「課題の明確化」が教育の中で一番大切だと改めて思いました。それができているか、いないかで、クラスも学校全体も大きく変わっていくと思います。今年度、研修部長となり学校の研究を中心になって進めていく立場として、「課題の明確」ということを全教職員に伝えていきたいと思いました。できれば、みんなで取り組み、学校全体が変わったらいいなと思います。ありがとうございました。
◇協同学習がどうゆうものであるかということが、あまりわかっていませんでしたが、本日、講習を受けて自分なりにつかめるところも多くあり、できるところからやっていこうと思いました。
中学校教員
◇今受け持っているクラスを頭にイメージしながら勉強させて頂きました。以前の学校で放課後学習会や早朝学習会などありましたが、協同学習でありピア・サポートだったと思います。私自身ストンと落ちて良さが納得できました。授業中、うるさくて困る・・・でもこの子のいいところも知っているという中で苦しむクラスの仲間たちを分断しないような学級づくり、学年づくりに協同学習を使っていきたいと思います。とても、良い研修になりました。ありがとうございました。
◇「協同学習はグループ学習と違う」「競争学習から協同学習へ」ということがストンと腑に落ちました。レクチャーを受けて、目からうろこ!これまでの授業の見直しをはかりたいと思いました。「課題の明確化」こそが、協同学習の第一歩で、教材研究の成功が協同学習の成功だということがわかりました。
◇今日のワークショップで自分の今までの授業では課題があいまいだったこと、達成されたかを確認する場面が少なかったと反省しました。簡単なことなら取り組む意欲のある低学力の生徒に対して今回の話の中、でどう対応していくべきかたくさんヒントがあったと思います。まずは、授業をしっかり見つめなおして明確な学習内容が残せる形にするところから始めたいと思います。
◇本校でも協同学習に取り組んでいます。今回の授業内だけに限らず、学級経営にも協同的な考えが必要であるということが、一番の気づきでした。また、私自身は、「集団課題の設定」にいつも苦労しています。今回のことを参考に、明日以降の授業づくり、頑張っていきます。ありがとうございました。
◇大阪市内の先生や小学校の先生とお話ができて、たいへん有意義でした。杉江先生の講義を直接聞け、また、質問にも丁寧に答えていただき感謝しています。ピア・サポについても学んでいきたいと考えておりましたので、いろいろなお話が聞けて参考になりました。機会がありましたら、授業について、ご指導いただけたらと思います。明日の研究授業に生かせるものも多くありました。
◇初めて参加させていただきました。参加する前には、ワークショップという題名から「何をやらされるんだろう」と、意識で恐々としていましたが、参加者の皆さんが和気あいあいとして雰囲気も良く楽しく過ごせました。講演の内容も関心のあることなのでスーッ!と入ってきました。明日からの学校に生かすことができれば・・・・と自分に 期待しています。きょうは一日ありがとうございました。
◇協同学習の考え方は少しわかりました。協同学習はグループ学習ではないというのが心に残りました。ただ、いざ実践するとなるとどうしていったらいいのかと、今も思います。(自分の教科の授業でまず、どうしたらよいのかと)ですので「課題の明確化」から考えてみることにします。
◇本日はありがとうございました。協同学習もピア・サポートも個人を想うところに始まり、それに尽きると思いました。子ども一人一人の個に応じた成長が促されるように、自分自身の力をつけていくように学んでいきたいです。